【基本情報技術者試験】科目B対策 コンピュータウイルス

 

ここでは「基本情報技術者試験」に特化した情報セキュリティに関する知識を順を追って説明しています。

基本的な用語となるので、覚えていない方はまず用語から押さえていきましょう!

 

 

目次

 

 

コンピュータウイルスとは??

コンピュータウイルスは、悪意を持つソフトウェアの一種であり、コンピュータシステムに侵入して破壊や不正な活動を行うことを目的としています。コンピュータウイルスは自己複製能力を持ち、感染したファイルやシステムを通じて他のコンピュータに広がることがあります。

一般的なコンピュータウイルスの特徴や機能は以下の通りです。

  1. 自己感染機能: ウイルスは感染したファイルやプログラムを自動的に複製し、他のファイルやシステムに感染させます。これにより、ウイルスは迅速に広がることができます。

  2. 潜伏機能: ウイルスは感染したファイルやシステム内で潜伏し、特定の条件やトリガーが発生すると活動を開始します。例えば、特定の日付やイベントが到来した時に破壊的なプログラムを実行するなどです。

  3. 発病機能: ウイルスはコンピュータシステムやファイルを破壊、改変、消去することがあります。これにより、データの損失やシステムの動作障害が発生する可能性があります。

  4. バックドアの作成: ウイルスはバックドア(裏口)を作成し、不正アクセスや遠隔操作を可能にすることがあります。これにより、攻撃者は被害者のコンピュータに不正にアクセスして情報の盗みや悪意のある活動を行うことができます。

  5. 情報の盗み: ウイルスはキーロガースクリーンショットなどの機能を使って、ユーザーの入力や機密情報を盗み取ることがあります。これにより、パスワードやクレジットカード情報などが漏洩する可能性があります。

 

コンピュータウイルスは、ユーザーの意図しないインストールや不正なファイルのダウンロード、悪意のあるリンクのクリックなどを介してシステムに侵入します。ウイルスの被害を防ぐためには、セキュリティ対策の強化、信頼性のあるソフトウェアの使用、定期的なアップデートなどが重要です。

 

 

 

コンピュータウイルスの種類

コンピュータウイルスには多くの種類が存在します。

以下に代表的なコンピュータウイルスの種類をいくつか挙げます。

  1. ワーム(Worm): ネットワーク上を自己複製する能力を持つウイルスで、感染したシステムから他のシステムに広がります。メールの添付ファイルや脆弱性を悪用して感染することがあります。

  2. トロイの木馬(Trojan Horse): 隠れた悪意のあるプログラムで、有益なプログラムやデータと偽装されてユーザーに紛れ込ませます。一度実行されると、バックドアの設定や情報の盗みなどの悪意のある行動を行います。

  3. ランサムウェア(Ransomware): ユーザーのデータを暗号化し、身代金の支払いを要求するウイルスです。被害者は身代金を支払わない限り、データを復元することができません。

  4. スパイウェア(Spyware): ユーザーの個人情報やオンライン活動を盗み取るために設計されたウイルスです。キーロガースクリーンショットの取得、ウェブブラウジングの監視などの機能を持ちます。

  5. ルートキット(Rootkit): システムに侵入し、不正なアクセスを隠蔽するためのツールです。一般的にはバックドアの設定やプロセスの隠蔽、ログの改ざんなどの機能を持っています。

  6. ボットネット(Botnet): 複数のコンピュータに感染し、攻撃者の指示に従って組織化された攻撃を行うウイルスです。攻撃の一部としてDDoS攻撃などを実行することがあります。

これらは一部の代表的なコンピュータウイルスの種類ですが、実際にはさまざまな形態やバリエーションが存在します。セキュリティ対策を強化し、最新のウイルス対策ソフトウェアを使用することで、これらのウイルスからコンピュータシステムを保護することが重要です。

 

 

 

まとめ

基本の知識があれば、応用はいくらでも効きます!

ましてや、基本情報技術者試験は基礎を押さえていれば問題ありません。

今後、ステップアップを目指していくに当たり、これを機会に基礎固めをしていきましょう!

 

ただ、こちらに書いたのは基礎中の基礎です。

参考書を一度読んで、どんな機能を持っているのか・導入することでどんなメリットがあるのかを考え、覚えていきましょう!