【解説】基本情報技術者試験 サンプル問題(科目A) 問29

2023年4月から基本情報技術者の試験制度が変更されました。

出題方式は「多肢選択式(四肢択一)」で以前と同じですが、試験時間が150分→90分と変更されています。つまり、科目Aは1問を1分30秒で解かなければ行けない計算になります。

参考書で基本的な語句や意味を押さえた後は過去問を何度も問いて傾向を掴むと良いでしょう。

サンプル問題の構成は▼こちらのようになっています。

■テクノロジ系  問1~問41

■マネジメント系 問42~問48

■ストラテジ系  問49~問60

 

CBT化に伴って過去問題がすべて公開されることはなくなりましたが、サンプル問題は公式にIPAから出されている貴重な情報です!

早速、問題を見ていきましょう!

 

 

 

 

問29(テクノロジ系)

設問

出典:基本情報技術者試験 科目A試験サンプル問題

 

 

解答

答え:「ア」

 

 

解説

ポート番号とは、コンピュータネットワークにおいて特定のサービスやアプリケーションを識別するために使用される識別番号のことです。各ポート番号は、0から65535までの範囲で割り当てられており、異なる通信プロトコルやアプリケーションに固有の役割を与えます。例えば、HTTP(ウェブブラウジング)にはポート番号80、HTTPS(セキュアなウェブ接続)には443がよく使われます。

 

ポート番号は以下のように区分され、範囲ごとに異なる用途に割り当てられています。

ウェルノウンポート (Well-known Ports)

範囲: 0~1023
用途: よく知られているサービスやプロトコルに割り当てられます。
例: HTTP (80)、HTTPS (443)、FTP (21)、SSH (22) など。


ユーザポート (Registered Ports)

範囲: 1024~49151
用途: 特定のサービスやアプリケーションに予約されていますが、広く使用されているわけではありません。主に企業や組織が利用するサービスに割り当てられます。
例: Microsoft SQL Server (1433)、MySQL (3306)、PostgreSQL (5432) など。


ダイナミック / プライベートポート (Dynamic/Private Ports)

範囲: 49152~65535
用途: 一時的な接続(クライアント側の通信や自動割り当てのポート番号)に使用されます。これらは、システムが自動的にポート番号を割り当てるための領域として利用され、特定のアプリケーションには予約されていません。

 

設問はPCからWebサーバへのパケットに関して、PCのポ-ト番号(50001番)/Webサーバのポート番号(80番)としています。これは、PC(50001番)からWebサーバ(80番)へパケットを送っているという意味です。WebサーバからPCへの戻りのパケットに関して問われているため、上記の逆を指しています。つまり、送信元(Webサーバ/80番)から宛先(PC/50001番)へパケットを送っているということになります。

したがって、正解の選択肢は「ア」になります。

 

最後に

いかがだったでしょうか。

ケアレスミスなどがないように、冷静に解答していきましょう!