基本情報技術者試験 科目A対策

2023年4月から基本情報技術者の試験制度が変更されました。

試験制度は変更されるものの科目A(旧:午前問題)の内容はほとんど変わらないようです。

出題方式は「四択式」で以前と同じですが、問題数が80問から60門に変わり1問の価値が上がっています。

ただ、合格基準点は600点以上/1000点満点中、つまり6割以上取れれば合格になり、この点は変わっていません。

 

基本情報技術者の科目Aは選択問題だけど難しいの?

・科目Aの効率的な勉強方法・対策が知りたい!

 

このような疑問を持っている、そんなあなたにお伝えしたいと思っています!

 

 

 

基本情報技術者試験とは

基本情報技術者は科目Aと科目Bの2つの試験に分かれています。

科目Aは全般的な知識がされるものになっています。コンピュータシステムの基礎知識、アルゴリズムやプログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、情報技術に関する広範の分野から出題されます。

そのため、まんべんなく勉強する必要があります。

このページでは、基本情報技術者の科目Aを解くコツや、対策の方法について解説していきます!

 

出題範囲

出題範囲は以下のとおりです。科目Aでは幅広く問われる試験です。そのため、IT全般の知識を知って置かなければいけません。

分野 大分類 中分類
テクノロジ系
1
基礎理論
1 基礎理論
2 アルゴリズムとプログラミング
2
コンピュータシステム
3 コンピュータ構成要素
4 システム構成要素
5 ソフトウェア
6 ハードウェア
3
技術要素
7 ユーザインターフェース
8 情報メディア
9 データベース
10 セキュリティ
4
開発技術
11 システム開発技術
12 ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系
5 プロジェクトマネジメント 13 プロジェクトマネジメント
6
14 サービスマネジメント
15 システム監査
ストラテジ系
7
システム戦略
16 システム戦略
17 システム企画
8
経営戦略
18 経営戦略マネジメント
19 技術戦略マネジメント
20 ビジネスインダストリ
9
企業と法務
21 企業活動
22 法務

 

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

 

 

 

具体的にはどんな問題が出るのか?

科目Aのサンプル問題を確認すると下記のようなの比率で出題されています。

また、今まではそれぞれの系統ごとにテクノロジ系→マネジメント系→ストラテジ系の順で出題されていましたが、今回のサンプル問題を見た限りだとテクノロジ系→マネジメント系→ストラテジ系の順では出題されないようです。

テクノロジ系問題:37問程度

マネジメント系問題:8問程度

ストラテジ系問題:15問程度

 

具体的には下記のような問題が出題されています。この問題は今まで私が試験勉強をしている中でも見たことがあります。問題内容は今までどおりのようです。

問25:IoT で用いられる無線通信技術であり,近距離の IT 機器同士が通信する無線 PAN
(Personal Area Network)と呼ばれるネットワークに利用されるものはどれか。
 ア:BLE(Bluetooth Low Energy)
 イ:LTE(Long Term Evolution)
 ウ:PLC(Power Line Communication)
 エ:PPP(Point-to-Point Protocol)

基本情報技術者試験(科目A試験)サンプル問題(60問)セットより抜粋

 

 

何問正解すれば良いのか?

今までは1問あたりの点数が分かりましたが、制度が変更されてIRT方式となりました。
IRT方式を用いることで、異なるテスト間でスコアを比較することもでき、また、複数回実施・常時受験が可能となっています。
そのため、従来の試験のような、【1問何点】といった明確な採点基準は存在しません。
 
ただ、単純計算すると1問あたり1.66点(比較のために100点満点想定で算出)ということになり、36問/60問中は正解しないと合格できない計算になります。

ただ、今までより問題数が20問少なくなっています。そのため、1問1問の価値が上が

っています。1問1問を大事に取り組んでいく必要がありそうです。

 

また、1問あたり1分30秒で解かなければいけない計算になります。

今までは1問あたり約1分50秒で解けばよかったのですが、1問あたり20秒の持ち時間が少なくなっています。

 

 

科目Aの対策方法

基本的には過去問を解いておけば問題ないと思います。

 

①過去問を解く

過去に出題された問題がそのまま出題される傾向があります。そのため、過去問を解くのは最も効率的な試験勉強と言えるでしょう。

分量としては、直近5年分(10回分)の過去問を最低解いておくと良いと思います。祖霊所解けるようであれば、科目Bの対策後に解くと良いです!

オススメの方法は、過去問を印刷(6in1)してから解く方法です。初めの1・2回はちゃんと解く必要がありますが、その後は間違えたところを覚える作業になるため、紙に書き込めるという点でおすすめです。

また、紙のほうが一回に入ってくる情報量が多いので、覚える作業には丁度良いと思います。

科目A試験ではIT全般に関する基礎知識が必要となりますが、深い知識はそこまでヒス帳ありません。基本的な知識を広く浅く覚えていき、苦手分野を無くしていくことで点数を取りやすくなります。

 

②参考書を読む

過去問を解く前に一回読んでおくと良いです。

その後は過去問で間違えたところを読み直して、理解を深めていく流れになると思います。

個人的には参考書への書き込みはせずに、何か書き込みたい場合は過去問の方に書き込みます。そして、試験後は参考書を売ってしまいましょう!

 

 

オススメの参考書

オススメの参考書は下記2冊です。
実際、私が使っていたり、試験を受けた上でこの参考書にしていればよかったといった2冊を挙げています!

 

イメージ&クレバー栢木先生の基本情報技術者教室

基本情報技術者試験を受けるにあたり、この参考書を購入して勉強していました。
イラストや図があり、理解もしやすくてとても重宝しました。
ただ、少し情報が不足している部分も合ったようには感じています。
私自身もこの書籍を利用して合格したので、初心者の方にはオススメの本ではあります。

Amazon
  

基本情報技術者 合格教本

試験を受けた上で参考書を選ぶとしたら、こちら参考書になると思っています。
様々な用語をほとんど網羅的に記載しており、勉強の効率も上がるものと思います。
ただ、初心者の方には文字も多いため、すこし敷居が高いように感じてしまう方もいるかもしれません。
慣れてしまえば、特に違和感もないです。
応用情報技術者試験の際は、このシリーズを購入して合格しました。
IT知識がある程度あるという方はこちらの方が、好みの方が多いかもしれません。

Amazon

 

 

 

最後に...

科目Aは過去問を何回も解けば、得点が上がっていきます。

科目Bに勉強時間を回すためにも、スキマ時間で科目Aの過去問を解いておくと良いです。