今回は、「基本情報技術者の制度変更」についてお伝えしたいと思います。
2023年4月から、基本情報技術者の試験制度が変更されます。
今回の制度変更は、ちょっとした制度変更ではなく、試験実施期間・出題方式等大幅な変化です。
今までの勉強がすべてムダになるわけではないですが、試験内容が変わればもちろん対策も変わると思います。
まずは、変更点を確認して試験対策に役立てましょう!
基本情報技術者とは?
基本情報技術者は、『ITエンジニアの登竜門』という位置づけのIT系の国家資格です。
変更ポイント
①実施方式
変更前:春期/秋期(年2回)の実施
変更後:通年実施
②採点方式
今までは、1問何点という方式を取っていましたが、解答結果に基づいて配点を算出する方式変更されました。
変更前:素点方式
変更後:IRT方式
※IRT方式とは、解答結果に基づいて配点を算出する仕組みになっています。
そのため、従来の試験のような、【1問何点】といった明確な採点基準は存在しません。
IRT方式を用いることで、異なるテスト間でスコアを比較することもでき、
また、複数回実施・常時受験が可能となります。
③合格基準
科目 | 配点 | 基準点 | |
合格基準 | 科目A試験 | 1,000点満点 | 科目評価点: 600/1,000点満点 |
科目B試験 | 1,000点満点 | 科目評価点: 600/1,000点満点 |
④出題形式
また、科目Aの試験時間が150分→90分、科目Bの試験時間が150分→100分に変更されています。
つまり、科目Aは1問を1分30秒で解かなければ行けない計算になります。
試験区分 | 科目名 | 試験時間 | 出題数 | 解答数 | 出題形式 |
基本情報 技術者試験 |
科目A 1) | 90 分 | 60 問 2) | 60 問 | 多肢選択式 (四肢択一) |
科目 B | 100 分 | 20 問 3) | 20 問 | 多肢選択式 |
注1) 基本情報技術者試験では,科目 A が一部免除制度の対象となる。
⑤出題範囲
特に変わったのは科目Bです。
個別プログラム言語による問題が「疑似言語」による問題へと変更されます。
科目名称 | 出題範囲の変更概要 |
科目A試験 | 従来の午前試験に準じます。 |
科目B試験 | これまで必須解答とされていた「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム(擬似言語による出題)」の 2つの分野を中心にした構成に変更されます。 また、個別プログラム言語(C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)による出題は、普遍的・本質的なプログラミング的思考力を問う「擬似言語」による出題に統一されます。 |
試験問題サンプル
IPAの公式HPに掲載されています。
勉強前に1度目を通しておいたほうがいいでしょう!
最後に...
制度変更を不安に感じる方もいるとは思います。ただ、基本的に勉強する内容は変わりません。
サンプル問題を見た感想としては、「簡単になった?」と感じています。
特に科目Bは個別プログラミング言語から擬似言語に変更になりました。
慣れは必要になるとは思いますが、感覚として初心者の方にも取り組みやすくなっているのではないでしょうか。
ただ、ナメていると落ちるのが基本情報技術者試験。しっかりと勉強する必要はもちろんあります。笑
制度変更で不安に感じる方はオンラインスクールの受講等を検討しても良いかもしれません。
通信講座では、新制度へ向けた対策コースが設けられています。1度覗いてみてはいかがでしょうか。
制度変更のより詳細を確認されたいという方は、↓を確認してみてください!
(だいたいここに書いたことと同じことが書いてありますが、、)