取るなら国家資格!基本情報技術者を知っていますか?

資格にも種類がいろいろありますよね。

ただ、資格によっては更新が必要だったり、更新時は再試験が必要だったりする資格もあります。

どんな資格を取れば良いか悩んでませんか?

 

そんな方におすすめしたいのが、「基本情報技術者」です。

IT関連の資格の中で「基本情報技術者」は国家資格であり、情報技術(IT)分野における基本的なスキルや知識を持つことを証明する資格です。

 

基本情報処理技術者は、日本で行われている国家資格の一つで、情報技術(IT)分野における基本的なスキルや知識を持つことを証明する資格です。この資格は、特定非営利活動法人 情報処理学会IPA)が主催しています。

 

 

 

 

 

基本情報技術者試験とは

基本情報処理技術者に関する基本的な情報はこちらです。

試験の概要:

  1. 名称: 基本情報処理技術者試験(または基本情報技術者試験

  2. 主催: 特定非営利活動法人 情報処理学会IPA

  3. 試験内容:

    • コンピュータの基本的な知識
    • データベース
    • プログラミング
    • ネットワーク
    • システム開発の基本的な知識など
  4. 受験資格: 特になし。一般的に誰でも受験可能。

  5. 試験形式: 筆記試験。複数選択式の問題や記述式の問題が出題されることがあります。

  6. 合格基準: 合格点を超えることが必要。試験の難易度や年度により合格基準は変動することがあります。

 

基本情報技術者試験(FE試験)は『ITエンジニアの登竜門』という位置づけのIT系の国家資格です。

日本の情報処理技術者資格の1つで、日本国内での情報技術の基礎知識を持った人材を認定するための資格試験を担っています。

この試験は、一般社団法人情報処理試験委員会が実施していて、情報処理技術者試験の中でも基礎的な資格とされています。基本情報技術者試験に合格することで、情報処理技術に関する基礎的な知識や技術を持った人材であることを証明することができます。

試験の内容は、コンピュータシステムの基礎知識、アルゴリズムやプログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、情報技術に関する広範の分野から出題されます。選択式の問題が出題され、合格基準は60%以上の正解率とされています。

 

基本情報技術者試験の対象者は?

IPA情報処理推進機構)から出されている試験要綱によると基本情報技術者試験の対象者は、「IT を活用したサービス,製品,システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的
知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」となっています。
また、期待する技術水準には下記とあります。

IT を活用した戦略の立案,システムの企画・要件定義,設計・開発・運用に関し,担当する活動に応じて次の知識・技能が要求される。
① IT 全般に関する基本的な事項を理解し,担当する活動に活用できる。
② 上位者の指導の下に,IT 戦略に関する予測・分析・評価に参加できる。
③ 上位者の指導の下に,システム又はサービスの提案活動に参加できる。
④ 上位者の指導の下に,システムの企画・要件定義に参加できる。
⑤ 上位者の指導の下に,情報セキュリティの確保を考慮して,システムの設計・開発・運用ができる。
⑥ 上位者の指導の下に,ソフトウェアを設計できる。
⑦ 上位者の方針を理解し,自らプログラムを作成できる。 

情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱より

 

 

合格率は?

合格率は20〜30%で推移しています。ナメてると全然落ちてしまう試験ではあります。

私はCBT方式になって初めての試験で合格しました。

CBT方式になってからは合格率が40%近くになっています。回数を重ねるごとに合格率は下がっているので、今後は20~30%に落ち着くものと考えています。ちょうど2023年4月から試験制度が変わるので、合格率の変化も見られるかもしれませんね。

それまでの試験を受けていませんが、IPA側も試行錯誤中なのかすごく難しいということはなかったです。取るべき問題を取れれば合格できるという感覚があります。

また、合格率は試験の難易度や受験者の状況などによって影響を受けますので、参考程度にとらえておくと良いでしょう。基本情報技術者試験は、試験内容が幅広く、実践的な知識が求められるため、十分な準備が必要です。勉強に時間をかけ、自分なりの学習計画を立てることが合格につながるポイントとなります。

 

近年の合格率は下記のようになっています。CBT方式への移行は「R2秋期」から実施されました。CBT方式になったことで合格率も上昇しています。ただ、徐々に合格率が下がっていることから、今後、合格率が以前と同じ20~30%に収束していく可能性があります。

開催 応募者数 受験者数 受験率 合格者数 合格率
H30春期 73,581人 51,377人 69.8% 14,829人 28.9%
H30秋期 82,347人 60,004人 72.9% 13,723人 22.9%
H31春期 77,470人 54,686人 70.6% 12,155人 22.2%
R1秋期 91,700人 66,870人 72.9% 19,069人 28.5%
R2秋期 60,411人 52,993人 87.7% 25,499人 48.1%
R3春期 37,004人 32,238人 87.1% 13,522人 41.9%
R3秋期 60,475人 52,831人 87.4% 21,167人 40.1%

試験実施スケジュール・受験手数料

スケジュール:CBT方式で2023年3月より随時実施される予定。
      ※CBT方式:試験会場に設置されたコンピュータを使用して実施する試験方式。
受験手数料:7,500円(消費税込み)

 


試験内容について

基本情報技術者試験は大きく2科目から構成されています。
それぞれ600点/1000点中を取ることで合格です。詳しくは下記のとおりです。
合格率は20〜30%と低めであり、実務を経験した人でも簡単に合格できる試験ではありません。やはり試験であるため、試験対策は必要になります。

試験区分 科目名 試験時間 出題数 解答数 出題形式
基本情報
技術者試験
科目A 1) 90 分 60 問 2) 60 問 多肢選択式
(四肢択一)
科目 B 100 分 20 問 3) 20 問 多肢選択式

 注1) 基本情報技術者試験では,科目 A が一部免除制度の対象となる。

 注2) 出題数 60 問のうち,評価は 56 問で行い,残りの 4 問は今後出題する問題を評価するために使われる。
 注3) 出題数 20 問のうち,評価は 19 問で行い,残りの 1 問は今後出題する問題を評価するために使われる。
         分野別の出題数は,アルゴリズムとプログラミング分野 16 問,情報セキュリティ分野 4 問とする。
 

資格取得のメリット

資格取得のメリットは下記が挙げられます。

①報奨金・昇進条件

企業によりますが、一時金や資格手当などの報奨金が支給される企業もあります。
また、昇進の条件にもなっている企業もあります。

②就職・転職条件

就職・転職の際の前提条件になっている企業もあります。
また、合格率は20〜30%であるため、積極的に勉強をしているというアピールにもなるかと思います。

 


試験対策・勉強方法について

科目Aと科目Bともに参考書を使い、基本的な用語を勉強しましょう。
その後、問題集・過去問を使って勉強を行うという方法が良いと思います。
ただ、短期間で取りたい人・サボりぐせがある人にはオンラインスクールもオススメです!

 

最後に...

冒頭にも書いたとおり、基本情報技術者は『ITエンジニアの登竜門』という位置づけのIT系の国家資格です。この試験に合格できると初心者から脱出できるようなイメージです。
「資格を取得しても、実務では使えないじゃないか!」という意見の方もいるかと思います。
ただ、勉強すれば取れる資格すら取れないのかという雰囲気が職場に出ていることはないでしょうか。実務での知識も必要ですが、基本的な知識は基本情報技術者試験を通して身につけて見てはいかがでしょうか。
また、これから就活を行う方、IT企業への転職を考えている方にもITパスポートより1ランク上の基本情報技術者は基本的な用語・知識を勉強できるのでおすすめです!

また、基本情報技術者試験の試験内容は特別難しいワケではないと考えています。
参考書に記載されている内容を理解できていれば、当然合格できます。
受験料も7,500円(消費税込み)と決して安くはないなか、合格の1番の壁となっているのは「勉強期間」だと思います。
やはり合格するには、3ヶ月〜半年ほどの勉強は必要になるかと思います。コレを続けるのが難しい。。。
ツイッターで仲間を見つける、オンラインスクールに通うなど、自分に合った勉強方法を見つけて試験にチャレンジしてみてください!